小さい女の子の夢を見た。
一歳半くらいだろうか・・。あるいは、2歳になっているか。
我が家を元気よくはしゃぎ回っている。
弟の子供だから、自分にとっては姪っ子だ。
最初は仲良くなれなかったが、
少しずつ打ち解けていって、
一緒に遊ぶようになった。
抱き上げて肩車してあげたら、
うれしそうに私の顔を覗き込んで、
「ともだちだねぇ」と言った。
私も笑顔で答えた。
ところが、私は何を思ったか、
女の子の小さなお腹に、
畳針のような大きな針を何本も差した。
私は何も言わなかった。
女の子も声ひとつ立てなかった。
しかし、笑顔は消えていた。
ふと目をやると、弟が何か支度をしている。
私はとっさに、女の子のお腹の針が弟に見つからないように隠した。
さらに、部屋の奥を見ると、
若い奥さんが、大きな引越しの荷物と一緒に立っていた。
私は女の子を抱きかかえて、奥さんを玄関まで見送りに出た。
女の子はまだ家にいて、
見送りの後、廊下を走って居間に戻っていった。
しかし、途中で転んでしまった。
うつぶせに転んだので、さっき差した針が押されて食い込んでしまう!
とっさにそう心配した私は、女の子を慌てて抱き起こして、
刺さっていた針を一本一本、ゆっくりと引き抜いた。
とても大きな針で、引き抜くと数滴の血がついていた。
私はとんでもない事をしたと、内心、青くなった。
女の子の顔を覗き込んで、
「痛い?」と聞くと、
「いたい・・」とぽそっと言う。
苦痛を示すでもなく、不平を訴えるでもなく、
ただ、ただ悲しそうな目で、じっとこちらを見ている。
その眼差しが、心にこびり付いた。
私は台所で、針の血を洗い流しながら、
自分の仕出かした事におののいていた。
・・そして、目が覚めた。
目が覚めてしばらくは、意識が夢の中のままだった。
しかし、ふと弟の子供は男の子で、
自分には姪っ子はいない事を思い出した。
・・あれは、誰だろう?
悲しい眼差しを投げかける、あの女の子は・・。
左の下腹部に針を差してしまった・・。
その時、チクチクと自分の下腹(したばら)に痛みを覚えた。
あぁ・・。
あれは・・。
・・私の物いわぬ臓器なのかもしれない。
そうだ。もうすぐ、さよならをする・・。
だから、最後に悲しい眼差しで会いに来たのだろうか。
傷つける事を後ろめたく思っている自分。
どこかで押し隠していた感情を、無意識が解放してしまう・・。
そんな辛く悲しい夢。
象徴的な夢ですね・・・最近はありませんが、一時期、私もたまにこのような夢をみていました。
投稿情報: ikumi | 2010-10-20 00:10
ikumiさんもありましたか・・。
象徴をうまく受け取れると、自分でも言葉にできなかった気持ちがはっきりして、心理的な問題解決の手がかりになるのでは〜と思っているのですが、こういう考えは非科学的かなぁ・・。(ユングとか・・ちょっと好きなんです。)
投稿情報: ethmo | 2010-10-20 05:24
心理学的なアプローチをするなら非科学的ではありませんよ。
ただし、自己解析には、解釈が歪むから避けたほうがいいそうです。(個人的な感情が入ってしまうから)
投稿情報: ikumi | 2010-10-20 22:25
そうですね。自己解析というのは良くないのでしょうね。夢分析のカウンセラーとか、よい所があったら、行ってみたい気もします。
投稿情報: ethmo | 2010-10-31 11:57