昨年の12月5日にHONDAが緊急記者会見を開き、F1の撤退を発表してから、売却先がなかなか見つからずに存続が危ぶまれていた元HRF1(元々BAR)チームは、チーム代表のロス・ブラウンにバイアウトされ、3/6に新星BrawnGPとして生まれ変わった。それから一ヶ月も経たないうちに、開幕戦で予選・決勝ともに1,2フィニッシュを飾る事になろうとは誰が想像しただろうか?
他チームのアクシデントや不調があったとはいえ、去年は最下位を争っていた熟年ドライバーの二人が今やポディウムに・・。バリチェロは昔から大好きだし、バトンも良いドライバーなので、それ自体は大喜びで、心からおめでとうと祝福を送りたい。
しかし、チームを取り巻く状況にはすごく違和感を感じて、何となくすっきりしない。
確かに去年は成績を捨てて2009年の為に開発するとロス・ブラウンは言ってたけど、こんなに即成績を出せるものなのかなぁ。(少なくとも2009年2月28日の時点では、メルセデスエンジンは正式に決まってなかった。ただ内々にはその動きはあった模様。)
後、さっそく大口スポンサーが付いたようで、2007,8年はあんなにスポンサーに困ってearthプロジェクトとか言って個人からの支援を受け付けたりして苦労してたのに、こちらも早いなぁ。
なんでしょね。いままでの苦労は?
BrawnGPは、もしかしたらVirginGP(?)になるかもしれないらしいですが、もうそれっぽいサイトが立ち上がっていて、これまた早いな〜と。
http://www.virginf1.com/
まぁ、メインスポンサーだから、別に不自然はないだろう・・と、お仕事はやっっっ!ぐらいで(笑)
と思っていたら、このドメインは、2008年の12/5に取得されている事が海外ブログで指摘されていた。
domain: virginf1.com
created: 05-Dec-2008
last-changed: 05-Dec-2008
registration-expiration: 05-Dec-2009
registrant-firstname: Louise
registrant-lastname: Reavil
ドメインを取った人が何者かは、Facebookから判るらしいが、ヴァージンの従業員だそう。
という事は、ヴァージングループはHONDA撤退当初からF1に参入する気はあったのか。
(・・か、何かしらの動きが社内であったか)
でも、2009年02月18日の段階では、ヴァージン・グループのブランド開発・企業業務部長さんは以下のように答えているという。
Pitpassのビジネス記者クリス・シルトのサー・リチャード・ブランソンはF1に興味があるのだろうかという質問に対し、ヴァージン・グループのブランド開発・企業業務部長ウィル・ホワイトホーンは「最近ヴァージン・グループがホンダからアプローチを受けたようだが、それほど興味はないと思う。最近ヴァージンはロンドン・マラソンのスポンサーシップを引き受けたので、F1にさほど興味はないだろう」と答えた。<訳注:ロンドンマラソンのスポンサー 2010年から5年間 1,700万ポンド(22億3,625万円*)>
「最近」っていつの事を指すんだろう?
関心ない事ないのは、ドメイン取得の日付で分かるんだけど・・。
もしかしたら、HONDAの電撃撤退発表の前から、何か内部で話があったのかもしれない。
売却のあてもなく撤退を決めたわけではないのかもしれない。
誰かから、売却のあてがあると報告を受けていたのかもしれない。
まぁ、憶測(妄想)だけど。
今日に始まった事じゃないけど、F1を取り巻くよもやまの事にワジワジしてしまう。ふぅぅ。
※「ワジワジ」は沖縄口(うちな〜ぐち)で「イライラ」の意味
※バイアウトっても、タダ同然で200億円弱の資金もホンダ側から提供。
スポンサーでもないのにあれこれお金出して、でも評価は受けられない・・なんかどっかの国へのODAみたいだ。
※もちろん、お金出してても関わり方がまずいという事実は確かにあるかもしれない。
でもそれだけじゃない何かをF1を通じて思い知らされる。(やり方上手と言われてるTOYOTAさんも、今後は心配になってきた・・)
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